【ジュネーブ共同】国連の女性差別撤廃委員会は29日、日本の女性政策について最終見解を公表した。
夫婦同姓を義務付ける民法の規定を見直し、選択的夫婦別姓を導入するよう勧告した。
17日に実施の内閣府担当者らへの審査などを踏まえて見解を出した。同様の勧告は4回目。
夫婦別姓にこだわる理由とそのデメリットについて、わかりやすく説明します。
夫婦別姓のメリット
夫婦別姓を選ぶ理由は、主に個人のアイデンティティを守るためです。
多くの人々は、自分の姓に誇りを持っており、結婚によって姓を変更することが自己のアイデンティティを損なうと感じています。
特に、長年使用してきた姓を変えることは、職場や社会的な関係において混乱を招く可能性があります。
日本では、改姓している約95%が女性という実態があります。このことは、女性への差別と捉えることも可能です。
夫婦別姓とは?日本で認められる日はくる?メリット・デメリットも
https://spaceshipearth.jp/separate-surnames-for-husband-and-wife/embed/#?secret=Nm9ij5lwsK
夫婦別姓のデメリット
- 相続権の欠如 夫婦が別姓を選択した場合、法律婚が成立せず、事実婚扱いとなります。そのため、配偶者としての相続権が認められず、配偶者が亡くなった際に財産を相続することができません。
- 税制面での不利益 事実婚の場合、所得税の配偶者控除や相続税の軽減などの公的優遇措置を受けることができません。これにより、経済的な負担が増加する可能性があります。
- 子どもの姓の問題 夫婦別姓の場合、子どもにどちらの姓を名乗らせるかという選択が必要になります。これにより、家族内での一体感や絆が薄れる可能性があります。
- 社会的な認識や世間体 日本では一般的に同じ姓を名乗ることが家族の証明とされているため、夫婦や親子の姓が異なる場合、周囲から家族として認識されにくくなることがあります。
参照:https://gooddo.jp/magazine/gender_equality/38739/
https://naruhodosdgs.jp/selective-married-couple-surname/
https://spaceshipearth.jp/separate-surnames-for-husband-and-wife/embed/#?secret=Nm9ij5lwsK
世界からの注意
日本は現在、結婚した夫婦が同じ姓を名乗ることを法律で義務付けている唯一の先進国です。
この制度は、男女平等の観点から問題視されており、国連からも法改正を求める勧告が繰り返されています。
特に、国連の女性差別撤廃委員会は、夫婦同姓の強制が女性に対する差別的な法律であると指摘し、選択的夫婦別姓制度の導入を促しています。
このように、夫婦別姓には個人の自由やアイデンティティを守る重要性がありますが、それに伴うデメリットも存在します。社会全体でこの問題について考え、理解を深めていく必要があります。
参照:https://medical.jiji.com/topics/3548
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