これは横浜市営バスの乗務員に対し、人出不足を解消するための対策で、バス乗務員の夏休みを1日1万円で買い取り、人出不足を解消しようという対策だ。
このことについて、SNSやネット上で、いろいろな意見がとびかっている。
「労働基準に反する」、「羨ましい」、「1日1万は安すぎる」、
ここではその中で多かった疑問点について、意見や回答ををまとめてみました。
夏休みを買取りにいたった経緯
人手不足が深刻なことを理由に挙げ、市の交通局が横浜市営バスの運転手に対し、夏休みを1日1万円で買い取ると通知した。
違法ではないかとの声が出ているが、交通局は、「有給休暇ではなく、公務員の特別休暇の買い上げのため、違法性はまったくありません」と説明している。
深刻な乗務員不足のうえ、夏季休暇取得期間にはさらに厳しい状況になることが想定されるため、令和6年度に限り、下記要件に該当する職員について、付与された夏季休暇全てを取得しない者については相応の額を支給することで、人員不足による勤務組み合わせの困難さの緩和を図ります》
記載された支給額は、《5日で50,000円 ※支給は、5日間全てを取得しない場合に限ります》とのこと。また支給日は、《12月の期末勤勉手当と合わせて支給(給与明細には「業績手当」として載ります。)》と記されていた。対象者や対象外となる乗務員についても決められていたが、あくまで希望者を募るという内容だった。
1日1万は安すぎないか、バスの運転手の年収はいくらですか?
2021年度に厚生労働省が公表した賃金構造基本統計調査によると、バス運転手の平均給料(年収)は約403.9万円です。 平均月給が約33.7万円であり、そのうちの賞与額(ボーナス)は約62万円です。 月に22日間働くとすると、日給は約1万5,300円と計算できます。
概算すると、この値段となりますので、休日出勤としては、少ないような気がします。
バスの運転手になるための免許とは?
バス運転手になるには「大型二種免許」の取得が必須です。 正式には「大型第二種自動車運転免許」と呼ばれ、主に 路線バス・観光バス・貸切バスなどの大型車両を運転する際に必要 になります。普段何気なく乗っている路線バスの運転手は、みなさん大型自動車第二種免許を取得しています。
試験の合格率は63.6%
令和4年の「運転免許統計」によると、 大型二種免許の合格率は63.6% 。 一般的な自家用車を運転するのに必要な普通自動車第一種免許の合格率は74.5%なので、それと比較すると試験の難易度は高めです。
また、送迎バスなどの小型バスの場合、普通自動車免許だけで運転することが可能です。 これは、送迎バスが10人以下の乗客を運ぶため、普通自動車免許で対応可能なためです。 しかし、大きなバスを運転したい場合や、商業用に人を運ぶ場合には、大型自動車二種免許が必要となります。 以上がバス運転手に必要な主な免許です。
※普通二種免許は、車両総重量3,500kg未満、最大積載量2,000kg未満、乗車定員10人以下の全てを満たす車で、旅客運送をするのに必要な免許です。 代表的な車両ではタクシー、ハイヤー、介護送迎車などが挙げられます。 また、運転代行としてお客様の普通車を運転する際にも必要になります。
免許の取得の難しさも、人手不足の要因になっているようですね。
バス運転士が不足しているのはなぜですか?
不規則な労働条件や賃金が低い傾向により、バス運転手の労働環境は変化していきました。 その変化に伴ってバス運転手を目指す若い世代が減り、6人に1人が60歳以上というバス運転手の高齢化が進む。 このような時代背景により、バス運転手が足らなくなってしまったのです。
バス運転手は何歳まで働けますか?
多くのバス運転手の年齢制限は、60歳までとなっていることが多いようです。 特に40代以降となると採用が厳しくなってくるのですが、業務によっては60歳以上の高齢者を採用している会社もあります。 例えば、とあるバス会社では再雇用の年齢制限を72歳に引き上げました。
まとめ
夏休みシーズンには多くの人が移動すると思います。この時期にはバスの運転手さんも忙しくなると思います。
どこでも混雑が予想され、バスの運転手だけでなく、人手不足になることは明白です。
夏休み買取もいいアイデアと思います。こういったアイデアがいろいろなところへ影響を与えると思います。
しかし、買い取って欲しい人や家庭等事情があり、休みが欲しい人もいると思うので、関係者間で相談し、納得がいくように話し合いをしてほしいと思います。
コメント